「LOST IN TRANCELATION」や「SAYURI」、今話題になっている「硫黄島からの手紙」など、
ここ数年、ハリウッドでの日本人俳優の活躍や日本国内でのロケが目立っていますね。
その先駆けとも言える「KILL BILL」では我らが石井カントクもアニメキャラクターデザインで参加しました。
そして、一連のハリウッドでの日本ブームは今でもとどまる所を知らないかに見えます。
先日、そんなハリウッドからやってきた世界的にも話題になっている映画「BABEL」の
完成披露試写に行ってきました。

「BABEL」は日本だけでなく、アメリカ、メキシコ、モロッコを舞台に撮影され、
言葉(コミュニケーション)の相違をテーマに、それぞれの土地で起こる人間ドラマを巧みに
絡ませながら一つのお話としてリンクさせていく監督アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
ならではの演出による社会派ドラマになっています。


そしてこれまた私事ながら、この作品には日本パートの2nd助監督という栄誉あるお仕事に
就かせて頂きました。
撮影はかれこれ1年前になりますが、試写を見ていて様々な思い出が蘇ってきました。
先日のゴールデングローブ賞助演女優賞ノミネートでも話題になっている菊地凛子さんとの聾役レッスンやバレーボール練習、そして菊地さん演じる「チエコ」を取り囲む友達役の聾の人々
(監督の世界観を作り上げる為、一般の聾者をキャスティング)との交流、そしてハリウッドスタッフとの共同作業・・・。

現場は英語、スペイン語、日本語、手話が飛び交う中で行われ、正にこの作品のテーマが示す
「コミュニケーションの相違」による様々な問題をクリアしながらの作業となったのでした。

人は共通の言語をもってはいません。しかし、共通の言語をもってしてもコミュニケーションの
行き違いは起こるものです。
この作品はそんな人間の持つ言葉というコミュニケーション能力が時に突然不自由になるという
脆さ、儚さを巧みに表現している作品だと感じました。
そして、そんな難しいテーマをこの作品の現場を通して正に体感することができました。
アレハンドロ監督、感謝!

一般公開は2007年4月とのこと。
カンヌ国際映画祭監督賞やゴールデングローブ最多ノミネートなど対外的にも評価されている秀作。
公式ホームページでは既に様々な画像や動画がアップされています!
皆さんも是非お楽しみに!